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India Front Line Report
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2010-07-28 ArtNo.43692
◆産業動静:石油/化学
○HPCL、エタノール製造に進出
【ムンバイ】ガソリンにエタノールをブレンドするプログラムは部分的成果を挙げたにとどまっているが、国営石油精製/マーケッティング会社Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)は、自らエタノールの生産に乗り出す。
ビジネス・スタンダードが7月26日伝えたところによると、HPCLは昨年、95クロー(US$2022万)を投じ、ビハール州East Champaran県Sugauliと同州West Champaran県Lauriyaの2つの製糖工場の60年リース契約を結んだ。同契約は満期後さらに30年延長できる。HPCLは今年末からこれらの工場でエタノールの生産を開始する。両工場合わせた日産量は60キロ・リットル弱。生産したエタノールはHPCLの製油所でガソリンにブレンドされる他、他社にも販売されると言う。
○IOC、西海岸に新製油所計画
【ムンバイ】Indian Oil Corporation (IOC)は、石油製品と石油化学製品に対する需要の高まりに応じるため、1万5000~2万クロー(US$31.92億-42.56億)を投じ、年産1400万~1500万トンの新製油所を設ける可能性を検討している。
ビジネス・スタンダードが7月21日報じたところでは、観測筋は実行が決まれば、新製油所は西海岸のマハラシュトラ州かグジャラート州に設けられる可能性が大きいと見ている。しかし同社筋は、目下事業化調査を進めている段階で、現時点で西海岸に設けるか、東海岸に設けるかを云々するのは時期尚早と語った。現在インドの石油精製能力は年間1億3000万トンで、需要は毎年約400万トン増加している。
○Akzo Nobel、塗料年産能力を2倍に拡張
【コルカタ】Akzo Nobel India(ANI:旧社名ICI India)は2012年までに水性及び鉛性塗料の年産能力を現在の7000万トン前後からほぼ1億5000万トンに拡張する。
ファイナンシャル・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月23日伝えたところでは、Aditya Narayan現会長からバトンを引き継ぐNihal Kaviratne新会長の下で、拡張計画は実行される。有機的、非有機的事業の拡張を積極的に進めるANIは、北部と中部地区に新製造施設を設ける計画だ。最近、カルナタカ州政府と新工場建設に関する覚書を交換したANIのAmit Jain重役(MD)によると、カルナタカ州には年産能力5000万トンの新工場を設ける計画だが、まだ用地を取得していない。同社はアンドラプラデシュ州Hyderabadの既存工場の水性ペイント年産能力も3000万トン拡大する計画という。
○ダウにガス流出事故の汚染除去コスト負担請求
【ムンバイ】化学・肥料省はマドヤプラデシュ州Jabalpur高裁に、26年前に毒ガス流出事故を起こしたUnion Carbide India Ltd (UCIL)Bhopal工場周辺の汚染を除去する全コストの負担をUnion Carbideの親会社Dow Chemicalsに求める宣誓供述書(affidavit)を提出した。
ビジネス・スタンダードが7月22日報じたところによると、これはマドヤプラデシュ州政府の委託を受け、全国環境工学研究所(NEERI:National Environment Engineering Research Institute)が実施した事故発生地周辺の調査報告に基づくもので、同報告書は先週、化学・肥料省に提出された。化学・肥料省は汚染除去作業の国際入札を準備しており、インド政府は2012年までに同作業を完了させる方針だ。
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