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India Front Line Report
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2010-07-26 ArtNo.43683
◆企業動静:食品/タバコ
○ロッテ、新工場開所、ホテル/小売り市場開拓も
【チェンナイ】Lotte India Corporation Limitedは21日タミールナド州Chennai近郊Nemam村に7000万米ドルを投じて設けた新工場をオープンした。
ビジネス・スタンダードが7月22日報じたところによると、新工場の生産能力はチョコパイ18万カートン。製品は国内市場に供給される他、中東やアフリカ諸国に輸出される。ロッテ・グループのDong Bin Shin副会長によると、現在のインド市場シェアは10%。同社はインドのホテル及び小売り市場に進出することも検討していると言う。
○多国籍食品会社、インド・テーストに照準
【ムンバイ】多国籍食品会社は地元消費者の味覚にマッチした新製品や新ブランドを投入、熾烈な競争を展開している。
ファイナンシャル・エクスプレスが7月21日伝えたところでは、ペンシルバニア拠点のThe Hershey Companyと地元パートナーGodrej Groupの合弁に成るGodrej Hersheyは、インド人の好みを配慮したチョコレート・バーの開発に取り組む一方、サードパーティー製造業者を物色、独自の小売り網とプレミアム・ジェネラル・チャンネルの構築を図っている。Nestle Indiaはチリ・ソースMaggi Masalaの成功を受け、インディアナイズ・コンセプトの下、販売ボリュームの拡大を図っている。Coca-Cola Indiaもローカル・テーストを取り入れた即席Nimbu Freshを発売、ライバル、PepsiCo India傘下のFrito Lay Indiaは『Lay's Magic Masala』の販促キャンペーンを展開している。
○Food Corporation、1500万トン屋内保管スペース物色
【ムンバイ】小麦と米合計6000万トンを備蓄するFood Corporation of India(FCI)は屋内保管スペースの深刻な不足に直面している。
ビジネス・スタンダードが7月22日報じたところによると、同社のSiraj Hussain会長兼MDは、「倉庫建設の一層の自由化を通じ倉庫施設の建設を加速するとともに、小麦と米の流通も新食料安全保障法(new food security law)の下に進める必要がある」と指摘した。それによると、目下小麦1780万トンは屋内に保管されているが、この種の設備は不足している。FCIは1500万トンの屋内保管スペースを必要としており、これまでに7年間の賃借保証の下に1270万トン分の保管施設を借り受けることで合意した他、別にオリッサ州やチャッティースガル州等で200万~250万トンの保管スペースを間もなく借り受ける予定と言う。
○日本たばこ産業の投資形態を精査
【ニューデリー】大蔵省は日本たばこ産業がインドの合弁会社に、持ち分を引き上げることなく注入した外資の検証作業を進めている。
ビジネス・スタンダードが7月19日伝えたところでは、日本たばこ産業は、外国投資促進局(FIPB)の認証を得ることなく、また政府がたばこ産業に対する新規外国投資を禁止する数日前の今年3月末に、合弁事業に6500万米ドルを注入した。これ以前にはタバコ産業に対する100%の外国直接投資が認められていたが、FIPBの事前認可取得が義務づけられていた。
大蔵省は法人事務省(Ministry of Corporate Affairs)と商工省産業政策振興局(DIPP:Department of Industrial Policy and Promotion)に、同問題の調査を指示した。
中央銀行もまたDIPPに対し、タバコ産業への新規外国直接投資を禁じた5月の通達の文脈は、外国タバコ会社により設立された子会社もしくはグループ企業のマーケッティング・サービス料を装った当座勘定への密かな資金移動の禁止を含むか否かを調査するよう求めた。
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