2010-07-26 ArtNo.43679
◆インド、向こう5年間に国防設備にUS$800億支出
【ニューデリー】インドは2010-2015年の間に新国防設備に800億米ドル近くを支出する。
ファイナンシャル・エクスプレスが7月22日、Deloitte社の『インド国防支出』報告書を引用し報じたところによると、2010-11年度の国防支出は320億米ドルで、内130億米ドルが新たな武器や付属のサービスの購入に投じられる。
膨大な国防開発支出は、世界の航空機メーカーや国防企業に大きなビジネス機会を提供する見通しだが、インド政府はオフセット・プログラムを通じ、外国の納入業者に地元への技術移転を求めるものと見られる。
○BAE Systems、榴弾砲93門追加受注
【ニューデリー】BAE Systemsは新たにインド陸軍からM777榴弾砲93門を受注、これにより手持ち受注は955システム、重量10億ポンド以上に達した。
エコノミック・タイムズが7月19日伝えたところでは、米国陸軍と海軍からはM77758門、オーストラリアからは米国外国武器セール・プログラムを通じM77735門を、それぞれ受注した。この結果、オーストラリアは、米国とカナダに次ぎ3番目のM777システム輸出先になった。
○Rolta、ナイト・ビジョン・ゴーグル製造
【ムンバイ】地理空間工学企業Roltaは国防部門向け、ナイト・ビジョン・ゴーグルの製造に乗り出す。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月22日報じたところでは、RoltaのK. K. Singh会長兼MDはこのほど同紙に以上の計画を語った。それによると、ナイト・ビジョン・ゴーグルは暗闇でも7キロ四方の目標を捕捉でき、国軍、予備軍(paramilitary forces)、警察方面の需要が望める。現在この種の製品は主にフランスと米国から輸入されている。
Roltaの中核ビジネスは地理情報システム、工学、情報技術(IT)アウトソーシングで、Roltaが51%出資するRolta Thalesは、コマンド/コントロール/通信/コンピュータ/情報/監視/目標捕捉/偵察情報システムの開発を手がけている。Roltaは同合弁事業のパートナーを務めるフランスの国防企業Thalesの技術支援の下、今会計年度中に数百万米ドルを投じムンバイにナイト・ビジョン・ゴーグル製造施設を設け、当面は国内市場に供給すると言う。
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