2010-07-21 ArtNo.43667
◆企業動静:電力
○民間電力会社、商業電力販売増で好収益
【ニューデリー】ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月16日報じたところによると、商業電力料金が2009年のピーク時をかなり下回り、中央電力監督委員会(CERC:Central Electricity Regulatory Commission)の規制緩和措置も既存マージンに織り込み済みで、設備能力の追加も鈍化しているが、民間電力会社は、商業電力販売の増加に助けられ、6月期四半期に何れも例外的な好収益を実現した。公共部門電力会社もほどほどの増益を実現したようだ。
○JSW Energy、電力事業にUS$17億投資
【ムンバイ】エコノミック・タイムズが7月15日伝えたところでは、JSW Energy Ltd(JEL)は、電力事業に8000クロー(US$17.39億)を投資、2010-11年度に発電能力を2000MW(メガワット)以上拡張することを目指している。
JELのSajjan Jindal会長兼MDによると、マハラシュトラ州Ratnagiriにおける1200MWの設備と、ラジャスタン州Barmerにおける945MWの設備が今年度稼働する。
チャッティースガル州と西ベンガル州における合計2900MWのプロジェクトの金融アレンジも年内に完了する予定だ。借入れにさしたる困難はないと言う。
ビジネス・スタンダードが16日報じたところでは、昨年公開公募(IPO)を行ったJELは新たに1万3500クロー(US$29.35億)の借入を計画している。
○R-Power、米国輸出入銀行の融資獲得
【ニューデリー】ビジネス・スタンダードが7月16日報じたところでは、Reliance Power (R-Power)は、米国輸出入銀行がマドヤプラデシュ州Sasanにおけるウルトラ・メガ発電プロジェクト(UMPP:ultra mega power project)の融資申請に対する最終決定を下す3週間前に、同行の方針を棄却から承認に転換させることに成功した。
米国輸出入銀行は3960MWの当該火力発電プロジェクトに米国ウィスコンシン州拠点のBucyrus Internationalが石炭採掘設備を供給する際、6億米ドルの銀行保証を提供するのを引き受けた。同プロジェクトは年間2万6000~2万7000トンの二酸化炭素を排出するが、R-Powerは同行に対しインド国内に250MWの再生可能エネルギー施設を設けることを約束した。
エコノミック・タイムズが17日伝えたところでは、ウィスコンシン州選出の上院議員2人が輸出入銀行の決定を歓迎するステートメントを発表した。
○L&T Power、国営重電機会社のBTG市場独占を打破
【ムンバイ】ビジネス・スタンダードが7月17日伝えたところでは、L&T Powerはグジャラート州Haziraに設けた工場を16日稼働させた。
これにより同社は国営重電機会社Bharat Heavy Electricals Ltd (BHEL)の独占に終止符を打ち、ボイラー/タービン/発電機(BTG:boiler, turbine, and generator)市場への参入を果たした。L&T Powerは既に6500MWの設備納入契約を手にしている。
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