○イラン、投資保障協定調印の意向表明
【ニューデリー】イランのSeyed Shamsodin Hosseini経済財務相は8日、「イランは、インドとの二国間の投資を促進し、2015年までに両国間の年間往復貿易の額を現在の2倍の300億米ドルに拡大するため、インドと投資保障条約を結ぶ用意がある」と語った。
ファイナンシャル・エクスプレスが7月9日報じたところによると、『第16回インド・イラン合同委員会会議(16th India-Iran Joint Commission meeting)』の共同議長を務めるため、イランの蔵相及び石油相を含む50人の代表団を率いて来印したHosseini経済財務相は、インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)がこの日主催した『イランにおける投資機会』と題するセミナーの席上、「今回の訪印の使命は、合同委員会を通じ、両国間の往復貿易の全ての障害を除去し、投資の流れを促進することにある」と語った。それによると、両国間の往復貿易は過去3年間に90億米ドルから150億米ドルに60%以上の成長を見た。イラン代表団は様々な領域の50~60件の合弁投資計画を携えて来た。
Hosseini経済財務相は、インドの急増する原油需要に応じるため、安定したエネルギー供給を保証する一方、インド企業にイランのインフラ、石油、ガス、石油化学、鉱山、金属、自動車、運輸、機械、化学、製薬、繊維、農業、食品産業領域への投資を呼びかけた。 ○インド・イラン海運合弁事業、国連の制裁リストに
【ニューデリー】イランとの関係の再活性化を目指すインドの努力に水を差すように、国連安全保障理事会がこのほど発表したイランに関する1929号決議は、過去35年間にわたり両国のかすがいを務めて来たインド・イラン海運合弁事業『Iran-o-Hind』を制裁リストに加えた。
ファイナンシャル・エクスプレスが7月10日伝えたところによると、『Iran-o-Hind』は、今回制裁リストに加えられたインド関連の唯一のプロジェクトだが、インドのイランからの原油輸入を阻止することを目指したものと言える。Iran-o-Hindは同目的のために8隻のタンカーを使用している。イランは原油を輸出する別の方式を検討せねばならなくなった。インドは輸入原油の12%をイランに依存している。1975年に創設されたIran-o-HindにはIslamic Republic of Iran Shipping Lines (IRISL)が51%、Shipping Corporation of Indiaが49%出資している。