2010-07-07 ArtNo.43603
◆航空産業にUS$1200億誘致、世界のトップ5目指す
【ニューデリー/アーマダバード】Manmohan Singh首相は3日催されたデリー国際空港ターミナル3の開所式の席上「インドの航空産業は2020年までに1200億米ドルの投資を吸引する潜在性を有する。政府は、民間航空産業に良質な投資を誘致し、民間航空産業のニーズに応じるため既存の規則や政策の枠組みに修正を加える作業に取り組んでいる」と語った。一方、グジャラート州AhmedabadのSardar Vallabhbhai Patel国際空港に設けられた新国際線/国内線ターミナルの開所式後、Praful Patel民間航空相は「インドの民間航空産業は向こう5年間に世界のトップ5に列する」と見通した。
ビジネス・スタンダードとファイナンシャル・エクスプレスが7月4/5日伝えたところによると、首相は「デリー空港の世界ランキングは2007年の101位から2010年の21位にアップした。ターミナル3の完成により世界のトップ10に列するものと期待される」と語った。それによると、目下のところ年間航空旅行者数は4400万前後と見られるが、2020年までに国内航空旅行者数は1億6000万~1億8000万に、国際航空旅行者数は5000万を突破する見通しだ。国内定期便航空会社の数は1990年の2社から現在の10社に、インド航空会社の保有機数はその間に100機から400機に増加した。
パテル民間航空相によると、インド空港局(AAI:Airports Authority of India)は来年35の非メトロ(人口100万以上の都市)空港の改修工事を行う。マハラシュトラ州Mumbaiの既存空港は間もなく飽和状態に達するため、早急に第2空港を建設する必要がある。パテル氏は首相の言を引き継いで「航空インフラの整備にも同レベルの支援を必要としている」と付言した。
Sonia Gandhi統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)総裁は、カルナタカ州Bangalore拠点のGMR Group/AAI/Malaysian Airport/Frankfurt Airportから成るコンソーシアムDIALにより建設されたデリー国際空港は公共民間協力(PPP:public private partnership)を通じたインフラ開発の成果を象徴するものであると語った。
建設コスト1万2700クロー(US$27.61億)、着工後37ヶ月で完成したターミナル3は、搭乗ピア4、搭乗ゲート48、搭乗口78、トラベレーター89を有し、トラベレーターの1つは118メートルと、アジア最長。床面積はシンガポールのChangi terminal 3を上回り、世界8位にランクされる。乗客処理能力もChangi terminal 3を上回る。ターミナル3の商業運転は7月14日に開始される。
一方、5日に催されたアーマダバード空港新ターミナル開所式の席上、グジャラート州のNarendra Modi首席大臣は、Palitana、Dwarka、Ambaji等、同州観光地に新たに11の空港を建設する計画を明らかにした。同州には現在大小20の空港が存在する。パテル民間航空相によると、インドの航空産業は2004-05年当時はまだ世界的に注目されていなかったが、過去6年間に急成長を遂げ、世界第9位にランクされた。今後5年間にはトップ5に列するものと予想されると言う。
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