【ニューデリー】政府の燃料価格引き上げにより、長引く二桁インフレの一層の高進が予想される中、中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は2日、金融機関との間の短期貸し出し金利(repo)と借入金利(reverse repo)を各25ベイシスポイント引き上げ、金融緩和政策を徐々に転換する姿勢を一層鮮明にした。
ファイナンシャル・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが7月2/3日報じたところによると、今月27日の金融政策の四半期見直しを数週間後に控えたこの時期に、中央銀行が金利を引き上げたことに関係方面は一様に驚きを表明しているが、その実、中央銀行の政策金利引き上げは今年に入って3度目で、今後さらに一連の引き上げがなされるものと予想される。これによりレポ・レートは5.25%から5.50%に、逆レポ・レートは3.75%から4%に即日上方修正された。
Pranab Mukherjee蔵相は「コア・インフレーションが上昇傾向にあり、信用状況がタイトな中、中央銀行の措置は時宜にかなったもの」と歓迎の意を表明したが、銀行界は直ちに金利を引き上げる考えはないとしている。ほんの2週間前には企業界の資金需要が急増し、資金市場に供給不足が生じていたが、中央銀行は、ここに来て金融体系の資金供給が緩み出したと判断したものと見られる。