1995-12-19 ArtNo.4359
◆<星>電子産業の二桁成長、少なくとも2年は持続:アナリスト
【シンガポール】アナリストらはシンガポール電子産業の二桁成長が少なくとも向こう2年間持続するものと予想している。
メリル・リンチのアナリストは賃金とSドルの上昇が来年は鈍化する見通しのため、これらの領域で困難に直面してきた電子業界は恩恵を受けられると語る。ウェスタン・デジタルのラッセル・スターン副社長(アジア業務担当)によれば、世界的な部品不足は来年は緩和し、マージンの縮小が予想されるものの電子部品業界は依然として利益の拡大が見込める。ヒューレット・パッカード・シンガポールのチア・キーンフアット重役(MD)は、供給が需要に追いつきつつ有り、特に半導体の不足は緩和するだろうと語った。電子業界の多くのプレーヤーは来年の電子産業成長率を15%と予想した経済開発局(EDB)の見通しは控え目なものと指摘している。先のメリル・リンチのアナリストはデータ・クェストの報告書を引いて、ディスク・ドライブ業界だけでも来年は15%の成長が見込め、PC(パソコン)や周辺機器部門の成長率は更に高い数字になるだろうと予測する。消費用電子部門の成長回復も見込まれ、HP社のチア重役は電子業の来年の成長率を15-20%と予測、より多くの低付加価値製造業務が海外に移転されるだろうが、高付加価値製造活動の進出により、相殺されるだろうと語った。(ST:12/18)
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