【ニューデリー】中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は2日、民間銀行の最高経営者(CEO)や常勤取締役(wholetime directors)の年間昇給率(annual salary increases)を10~15%の範囲にとどめ、業績が悪化した際には減給する内容を盛り込んだ『地場民間銀行及び外国銀行補償規則草案(draft regulations on compensation of private sector, local area and foreign banks)』を発表した。
ファイナンシャル・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが7月2日伝えたところによると、健全なリスク管理と生産性に基づく報酬の原則を定めた同草案は、米国の国会がウォール街の規制を目指す金融改革法案を通過した数日後に発表された。興味深いことに、インド大蔵省は、それに先だって民間部門に劣る公共部門銀行トップの報酬引き上げを提案していた。
例えば、国内最大の民間銀行ICICI BankのCEO兼MDを務めるChanda Kochhar女史(48)の2009-10年の年俸が1730万ルピー(US$38万)であるのに対し、インド最大の商業銀行国営State Bank of India (SBI)のO.P. Bhatt会長の年俸は265万1000ルピー(US$5万7630)。
また2009-10年度に1000万ルピー(US$22万)以上の年俸を得た民間銀行管理職の数は、他の如何なる部門も上回っており、ICICI Bank、HDFC Bank、Axis Bank、Kotak Mahindra Bank、Development Credit Bank のその種の管理職の数は、200人を数える。