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2010-06-30 ArtNo.43574
◆尿素肥料の価格統制を近く解除
【ニューデリー】インド政府は、燐酸塩とカリウム系肥料に続き、最も頻繁に利用される尿素肥料の価格統制解除を準備している。
ファイナンシャル・エクスプレスが6月26日伝えたところによると、政府は既存尿素製造施設の拡張に際して、増産分に関しては輸入パリティ価格(Import parity price)に準じた価格設定を認めることを検討している。これにより拡張投資の収益率を高めることができる。
現在尿素設備の拡張に1000クロー(US$2.17億)を投資するものは、増産分に輸入パリティ価格の85%まで、また3000クロー(US$6.52億)を投資するものは、増産分に輸入パリティ価格の90%までの価格を設定することを認められている。
既存設備の生産分の公定小売り価格とコストのギャップは、12%の投資収益を目安に政府が補助することになっている。インプット・コストは、天然ガスについては、Reliance Industries Ltd(RIL)の供給価格1mmbtu(million metric British thermal unit)当たり4.88米ドルプラス税として計算される。
2008年に策定された既存の尿素投資政策の下、1メートル・トン当たり250米ドルの最低小売価格と同425米ドルの最高小売価格が定められており、小売り価格と輸入パリティ価格の差額を政府が補助することになっている。
これに対して提案されている新政策の下では、1000クローを投資する尿素メーカーの増産分に関しては輸入パリティ価格を2%下回る価格を、3000クローを投資するもの増産分については輸入パリティ価格に等しい価格を、それぞれ設定できる。
当該月の尿素の輸入パリティ価格は、尿素の国際平均価格プラス3ヶ月間の平均海運コストを、当該期間の平均為替相場でルピーに換算した値として求められる。
新尿素工場の建設コストは、既存政策の下では、競争入札を通じて設定されるが、天然ガスの調達は、尿素製造業者の才覚に委ねられており、この点がハードルになっていた。
尿素の生産コストの80%が天然ガスで占められていることから、政府は、新政策の下、一定期間妥当な価格でガスの供給を保証する可能性を検討している。この他、尿素肥料工場へのガスパイプラインの敷設に奨励措置を適応する可能性も検討されている。
尿素肥料業界では、過去10年以上にわたり新規投資が1件も存在しない状況が続いている。このため来年末には1900万トンに達する需要に供給が追いつかない状況が生じている。消息筋によると、新政策は数週間内にも発表される見通しだ。
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