2010-06-30 ArtNo.43569
◆RCom、タワービジネスをGTL Infraに売却
【ムンバイ】インド第2の携帯電話サービス会社Reliance Communication (RCom)は27日、傘下のテレコム・タワー・ビジネス子会社Reliance Infratel Ltdを、現金と株式のスワップを通じボンベイ証券取引所(BSE)上場のGTL Infrastructure Ltdに売却することで後者と合意した。
ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズ、ファイナンシャル・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月27/28日報じたところによると、総額110億米ドルの取引が完了すると、GTLインフラは、8万基以上のタワーと、12万5000テナント以上を擁する世界最大の独立系テレコム・インフラ企業になり、Anil Ambani group傘下のRComは3万3000クロー(US$71.74億)の負債を半分以下に圧縮できる。なおReliance Infratelの20万キロに及ぶ光ファイバー・ケーブル網は、引き続きRComの管理下に置かれる。
GTLインフラはRCom、Aircel、Etisalat DB Telecom、MTS、Uninor Telecom、Videocon Mobile、Tata Teleservices、Vodafone、S Tel等の指導的プレーヤーとテナント契約を結んでおり、これらの企業が第三世代(3G)及び広帯域無線接続(BWA:broadband wireless access)事業をスタートする時にはさらに7万5000のテナント契約を手にすることになる。しかしそれ自身を上回る規模のReliance Infratelを吸収合併するGTLインフラは、これまで以上に膨大な債務の圧迫を受けることになる。最近Aircelの1万7500タワーを8400クロー(US$18.26億)で買収したGTLインフラの2010年3月末時点の負債/自己資本比率は2:3だった。
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