2010-06-28 ArtNo.43562
◆L&T、NTPC超臨界圧ボイラー納入目指し三菱との合弁再編
【ニューデリー】National Thermal Power Corporation Ltd (NTPC)は25日見積コスト9000~1万1000クロー(US$19.57億-23.91億)の超臨界圧ボイラー購買入札を改めて募集した。前回技術審査をパスできなかった地元土木建設大手Larsen & Toubro (L&T)は、三菱重工業との合弁計画に再編を加え、応札する構えだ。
ビジネス・スタンダードが6月25日伝えたところによると、L&Tは三菱重工との間に合弁会社2社L&T MHI Boilers Pvt LtdおよびL&T-MHI Turbine Generators Pvt Ltdを有するが、前回の入札には完全出資子会社L&T Powerを通じて応札した。しかしL&T Powerにはプロジェクトを遂行するのに必要な経験と技術がないと判定された。このためL&Tは、三菱重工との合弁事業の持ち分をL&T Powerに注入し、再入札する計画だ。
NTPCが昨年10月に募集した最初の入札は今年1月28日に締め切られたが、Bharat Heavy Electricals Ltd(BHEL)とL&T2社のみが応札した。L&T Powerが技術審査をパスできなかったため、BHEL1社が残り、結局入札はキャンセルされた。これによりプロジェクトは少なくとも3ヶ月遅れる見通しだが、今回再募集される入札には、BGR-HitachiやAnsaldo Caldaie Boilersも応札するものと予想される。NTPCは同入札を通じ、ボイラー11基を調達する計画で、内9基はNTPC独自のプロジェクトに、2基はDamodar Valley Corporationのプロジェクトに充当される。
入札条件には、ボイラー製造施設用地の少なくとも70%を確保していることが含まれるが、イタリア企業AnsaldoとGammon India及びGB Engineeringの合弁に成るAnsaldo Caldaie Boilersは、タミールナド州Trichyに工場を建設している。
マハラシュトラ州Pune拠点のThermaxと米国企業Babcock & Wilcox Power Generationは今年3月に合弁契約を結んだばかりだが、ThermaxのM S Unnikrishnan重役(MD)も、入札条件次第では応札する意向を表明した。同合弁チームは既に工場用地の目星をつけており、今年10月以前にも買収できる見通しと言う。
Bharat ForgeはフランスのAlstomと合弁でグジャラート州Mundraに工場を建設する計画で、昨年12月に着工した。
東芝とJSW Groupの合弁会社Toshiba JSW Turbine and Generator Pvt Ltdは2011年1月までの稼働を目指し、タミールナド州Chennai近郊に工場を設けている。
L&T Powerは3600クロー(US$7.83億)を投じ、グジャラート州Haziraに発電機と関連設備の製造施設を設けている。同社は向こう2年間に蒸気タービン発電機とボイラー・タービン発電機の製造能力を現在の4000MWから6000MWに拡大する計画だ。投資の内訳は、ボイラーに750クロー(US$1.63億)、鍛造設備に1400クロー(US$3.04億)、タービンに1050クロー(US$2.28億)、鋳造施設と鋼管施設に各120クロー(US$2609万)と言う。
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