1995-12-18 ArtNo.4356
◆<泰>ASEAN首脳会議の成果大:ゴー首相
【バンコク】第5回ASEAN首脳会議は15日、2日間の日程を終えたが、今回の会議では東南アジア10カ国の首脳が初めて一堂に会し、東南アジア非核条約、ASEANサービス協定、知的所有権協力協定等の重要な協定が調印された他、ASEANの将来に影響するところの大きい多くの構想や概念が提起された。
これらの構想には域内民間企業の手によるメコン流域経済成長地域の形成、ASEAN自由投資地域の組織、3年に1度のASEAN首脳会議を補完する年次非公式会議の開催が上げられる。シンガポールとタイの首相から提案されたメコン流域経済成長地域構想に関しては明年クアラルンプルで閣僚級会議が開かれ、細部が詰められる。またASEAN自由投資地域を設けて共同で外資を誘致する計画に関してASEAN首脳はそれぞれの政府部門に同概念の研究を指示した。ASEAN首脳の非公式会議は年末のアジア太平洋経済閣僚会議(APEC)非公式会議後に開催、来年はインドネシア、再来年はベトナムがホスト役を務める。その後はアルファベット順にASEAN加盟国が持ち回りで主催することになった。
閉幕演説を行ったシンガポールのゴー・チョクトン首相は「各国政府首脳及び高級官員が周到な準備をもって会議に臨んだため、大きな成果を収めることができた」と指摘した。(ST,BT,LZ:12/16)
|
|