SEAnews 2010-06-28 ArtNo.43559

【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)の完全出資子会社Reliance Eagleford Upstream LP(REULP)はニューヨーク証券取引所上場のPioneer Natural Resources Company, of Irving, Texas(PNRC)と、後者のシェールガス資産、テキサス州南部Eagle Fordシェール・エーカレッジの45％の権益を現金2億6300万米ドルで買収するとともに、今後4年間に同地における掘削事業に10億5200万米ドルを注入することを約束する確定契約を結んだ。
デカン・ヘラルド、ファイナンシャル・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが6月24／25日、PNRC社の発表を引用し伝えたところによると、PNRCとそのパートナー、Newpek LLCは、Eagle Fordシェール・エーカレッジのそれぞれの権益の45％を、REULPに譲渡する。ALFA, S.A.B. de C.V.の完全出資子会社Newpekは現在、Eagle Fordシェール・エーカレッジの19％の権益を保持しており、取引が完了すると、PNRC／REUPL／Newpekの出資率は46：45：9になる。また現在活動中の5本の水平坑で生産される28mmcfe/d(million metric cubic feet equivalent per day)のガス中11mmcfe/dをREULPに配分する。同取引は5日(working days)以内に完了する。
合弁会社は粗面積28万9000エーカー、純面積26万3000エーカーの鉱区の91％の権益を保持しており、その開発計画に基づき今後3年間に毎年約140井を掘削する。
PNRCは引き続きEagle Ford Shaleのリース権を所有、RILは今後新たに取得する鉱区の45％権益を買い取るオプションを認められる。
PNRCは現在合弁会社のdevelopment operatorを務めているが、REULPも追って一部エリアのdevelopment operatorを務める見通しだ。
RILは今回の上流部門における合弁に続き、PNRCと中流部門合弁事業を組織する。RILの中流部門子会社Reliance Eagleford Midstream LLCは4600万米ドルで、同中流部門合弁会社の49.9％の権益を取得する。
RILが海外シェールガス事業に投資するのは、これが2度目。RILは今年4月、17億米ドルを投じ、Atlas Energyが米国ペンシルベニア州のMarcellus Shaleエリアで進めるシェールガス事業の40％権益を手に入る契約を結んだ。