2010-06-28 ArtNo.43555
◆動静:トヨタ/三菱/現代/起亜/フィアット/ダイムラー
【ニューデリー】現代Verna、フィアットPuntoの販売は好調で、トヨタ・フォーチュナーの購入待ちは7ヶ月に及ぶ。この他、三菱は新たにランサー・エボリューションX・FQ300の投入を準備しており、起亜は製造拠点の建設を検討、ダイムラーは商用車市場の開拓に本腰を入れる構えだ。
デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズ、ファイナンシャル・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが6月23/24/25日報じたところによると、フォーチュナーの待ち時間は7ヶ月、多目的車イノーバのそれも1ヶ月に及ぶが、Toyota Kirloskar Motors Ltd(TKML)は、3交替制を敷く考えはなく、近く稼働する新工場で既存モデルを製造する計画もない。TKMLのShekar Viswanathan副MDは、部品納入業者のキャパシティー、インフラ、ロジスティクス等、様々な要因から現状で3交替制を敷くのは困難と語る。
三菱自動車は来月、2リッター・エンジン搭載のランサーエボリューションX・FQ300をインド市場に投入、BMW3シリーズに対抗する。価格は未定。
Hyundai Motor India(HMI)は23日、1.6リッター・ガソリン・エンジンと1.5リッター・ディーゼル・エンジン搭載のミッド・サイズ・セダンVerna Transformをお披露目した。今年末までに発売予定のVerna新バージョンのデリーにおける店頭価格は65万6000~92万2000ルピーで、5モデルを選べる。同社はまた2012年にニューデリーで催される自動車ショーにMaruti SuzukiのAltoに対抗する小型車を出品する。価格は3500米ドル前後になる見通しと言う。
Hyundaiの姉妹会社Kia Motorsもインド市場進出の機会を探っている。2012年末までにタミールナド州ChennaiのHMI工場に隣接して年産30万台の製造拠点を設ける計画だ。
イタリアのカー・メーカーFiatがPuntoをお披露目して1年、同モデルに対する市場の反応は旺盛で、1.4リッターのガソリン・エンジン・バージョンのパフォーマンスは良好だ。しかしインド人が好むディーゼル・エンジンのパフォーマンスは今ひとつで、FordとHyundaiが同じカテゴリーのディーゼル・バージョンを投入する際には守勢に立たされそうだ。
一方、インド商用車市場の成長の潜在性に注目するDaimler India Commercial Vehicles Ltdは、今後1ダース余りのモデルを投入、地元のTata MotorsやAshok Leylandの市場シェアを切り崩す計画だ。
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