2010-06-25 ArtNo.43551
◆昨年のサービス部門へのFDI流入額33.5%減少
【ニューデリー】サービス部門に対する外国直接投資(FDI:Foreign direct investment)は、2009-10年には、43億9000万米ドルと、前年の66億1000万米ドルに比べ33.5%の落ち込みを見た。
ファイナンシャル・エクスプレスとザ・ヒンドゥーが6月21/22日、産業政策振興局(DIPP:Department of Industrial Policy and Promotion)発表の最新統計を引用し伝えたところによると、金融サービスと非金融サービスから成るサービス部門は、2009年4月~2010年3月の間にインドに流入したFDI全体の21%を占め、依然として最大。サービス部門に次ぐのは、建設業の28億6000万米ドル。以下、不動産業28億4000万米ドル、テレコム25億5000万米ドルと続く。2009-10年にコンピューター/ハードウェア業界に流入したFDIの額は前年の16億7000万米ドルから9億1900万米ドルに減少した。2009-10年のFDI流入額は総額258億8000万米ドルと、前年の273億3000万米ドルを下回った。
国別FDI流入額ではモーリシャスが103億7000万米ドルと最大。しかし前年の112億米ドルには及ばなかった。以下シンガポール、米国の順。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストによると、サービス部門に対するFDI流入の減少は主に世界的な金融危機に伴うもので、金融サービスが最大の打撃を受けた。英国、オランダ、ドイツ、フランスはインドにとって主要な投資国であることから、ユーロ圏における金融危機が持続するなら今会計年度もその影響を受けそうだ。
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