2010-06-25 ArtNo.43543
◆NTPC、九電/アジア開銀と再生可能エネルギー生産
【ニューデリー】国営火力発電会社National Thermal Power Corporation Ltd (NTPC)は、アジア開発銀行(ADB)および九州電力の完全出資子会社Kyuden International Corporation(KIC)と、再生可能エネルギーを生産するための合弁会社を設立した。新会社は当面風力発電と小型水力発電を通じ3年内に500MW(メガワット)の発電能力を備えることを目指す。
エコノミック・タイムズが6月22日伝えたところによると、これは1000MWのグリーン・エネルギー製造能力を備えることを目指すNTPCの長期計画の一環で、NTPC/ADB/KICの現在の出資率は50:25:25、将来は海外市場の開拓も目指す。
合弁事業には、当初米国のGE Energy Financial ServicesとカナダのBrookfield Power Company Ltdも参加していたが、最近の経済危機発生後、両社は撤退した。合弁会社は向こう12ヶ月以内にもう1社戦略パートナーを追加する予定で、その際にはNTPCの出資率は40.3%に、他の3社の出資率は各19.9%に下降する。
NTPCは、2017年までに1000MWのグリーン・エネルギー・キャパシティーの内650MWを風力発電を通じて実現する計画で、風力発電施設を設ける候補地を物色している。NTPCは、新・再生可能エネルギー省傘下の研究開発(R&D)機関『風力エネルギー・センター(C-WET:Centre for Wind Energy Technology)』をコンサルタントに指名、最初のステップとして50MWの風力発電所を建設する計画だ。
ちなみにOil and Natural Gas Corporation(ONGC)/Hindustan Petroleum Corp Ltd(HPCL)/Tata Power/Reliance Energy/British Petroleum(BP)等も風力発電施設の建設を計画している。
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