2010-06-25 ArtNo.43542
◆ビンラディン・グループ、Maytas Infraに追加TOB
【ムンバイ】Saudi Binladin Group (SBG)は19日に300クロー(US$6522万)を投じて地元不動産会社Maytas Infra Ltd(MIL)の20.8%の権益を取得したのに続き、21日にはさらに20%の株式の公開買い付け(TOB)を行うと発表した。
ファイナンシャル・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが6月20/21/22日報じたところによると、債権銀行IL&FS Ltdの管理下にあるMILは19日、SBG傘下の建設会社SBG Projects Investments Ltd(SBGPIL)に1株195.30ルピーで優先株1545万9133株(発行済み株式の20%相当)を発行した。これを受けてSBGPILは21日、1株195.72ルピーで、さらに20%、したがって1542万3236株を公開買い付けすると発表した。
インドの代表的ソフトウェア会社Satyam Computer Servicesの創設者Ramalinga Raju氏一族により設立されたMILは、Raju氏の粉飾決算告白でSatyamが経営破綻した後、その余波を受け経営難に陥っていた。MILの19日以前の持ち株比率は、Infrastructure Leasing & Financial Services Ltd(IL&FS)傘下のIL&FS Ltdが37.1%、Raju一族が23%、一般株主と外国機関投資家(FII:Foreign institutional investors)が39.9%だった。
一方、サウジアラビアのコングロマリットSBGの創業者故Sheikh Mohammed Bin Laden氏は22人の夫人と53人の子供を持ち、Osama bin Ladenはその内の1人。
年商50億米ドルのSBGグループは、MILに単に新資金をもたらすだけでなく、道路/鉄道/トンネル/タウンシプ建設の技術や、西アジア方面のビジネスをもたらすものと見られる。
|