1995-12-18 ArtNo.4354
◆<印尼>経常赤字/インフレ抑制が緊急課題:スミトロ氏
【ジャカルタ】インドネシアの元閣僚で経済学者のスミトロ氏は政府が高水準のインフレと拡大する経常収支赤字を早急に抑制しないなら、国家経済に禍根を残すと警鐘した。
ジャカルタ・ポストが16日、協同組合指導者の会合におけるスミトロ氏の発言として報じたところによれば、政府は歳入の拡大と支出節減に努め、国営企業の拡張計画を抑制する必要がある。向こう3年間のインフレ率は8.5~9%に達し、国際収支経常項目の赤字は向こう数年間に60億米ドルに拡大する恐れがある。このため政府は緊縮通貨政策を維持せねばならないと言う。
インドネシアのインフレ率は一昨年の9.77%、昨年の9.24%、今年初11カ月の8.28%と、政府が5カ年計画に掲げた5%を大きく上回っている。また経常収支の赤字は一昨年の20億米ドルから昨年の34億米ドルに拡大、政府は1995/96年度の赤字を40億米ドルと見積もっている。(LZ:12/17)
|