SEAnews 2010-06-22 ArtNo.43531

【ムンバイ】Reliance Industries Ltd (RIL)は向こう5年間に90億米ドルを投じ、ポリエステルおよび石油化学製造施設を拡張する。
デカン・ヘラルドとファイナンシャル・エクスプレスが6月18／19日伝えたところによると、RILのMukesh Ambani会長兼MDは18日の年次総会の席上以上の計画を語った。それによると、これにはグジャラート州Jamnagarに年産140万トンのパラキシレン製造施設、グジャラート州Gandharに年産230万トンの高純度テレフタル酸(PTA:purified terephthalic acid)製造施設と年産54万トンのポリエチレン・テレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)製造施設、グジャラート州Silvassaに年産36万トンのポリエステル長繊維(PFY:polyester filament yarn)製造施設を、それぞれ増設する計画が含まれる。
Jamnagar工場では年産150万トン以上のオレフィン製造能力を有するクラッカーの設置計画が加速される。RILは昨年、Jamangarの特別経済区(SEZ)内に設けた580kbpsd(Thousand Barrels Per Stream Day)の新製油所を稼働させた。これにより同社の製油能力は日量124万バレルに拡大した。RILはまた世界最大の石炭ガス化施設を設ける計画を実行に移す。これらのプロジェクトによりJamnagarコンプレックスの収益性は大幅に改善する見通しだ。
石油／ガス領域では、アンドラプラデシュ州沖合Krishna-Godavari(KG)海盆K-G D6鉱区における天然ガスの生産を拡大するとともに、7カ国において14ブロックの探査開発を進める。イラク北部Kurdistanと東チモールで最初の探査井を掘削する他、コロンビア、イエメン、オマーンにおいても引き続き先端技術を駆使してプレゼンスの構築を図る。北米ではシェールガス(shale gas)の潜在性が高まっており、RILは同領域でもビジネス機会を開拓すると言う。