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2010-06-18 ArtNo.43524
◆NTTデータ、Patni買収交渉継続
【ムンバイ】NTT Data Corporationは、1億9900万米ドルでIntelligroupの支配権益買収を決めたにも関わらず、Patni Computer Systems(PCS)権益の買収交渉を続けている。
ビジネス・スタンダードが6月16日投資銀行筋の消息として報じたところによると、NTTデータはPCSプロモーターと、合計46.5%の後者権益を買収する突っ込んだ話し合いを進めている。NTTデータが野村を買収交渉のアドバイザーに指名したとの噂も伝えられているが、確認はとれていない。協議の中心は価格問題で、NTTデータは時間に制限を設けずねばり強い交渉を続ける姿勢とされる。
Patni兄弟-Narendra/Gajendra/Ashok-3氏は、証券会社Ambit Capitalをアドバイザーに指名、先月記録された過去52週間来最高の1株623.90ルピーを13~28%上回る価格で、それぞれの持ち分を一括して売却することを目指している。したがって売却総額は4200~4800クロー(US$9.13億-10.44億)になる。PCSの15日の終値は前日の572.30ルピーから556.55ルピーに2.75%下降した。
IT市場調査会社の某アナリストは「NTTデータはインドにおけるプレゼンス拡大を図っているが、遅々としている。富士通も2001年にインド進出を果たしたが、約1500人のスタッフを擁するに過ぎない。情報技術(IT)企業にとって企業規模と顧客ベースは極めて重要だ。その点、PCSはNTTデータにとって最良の買収対象と言える」と指摘した。その実、PCSはIntelligroupの買収を図ったが、NTTデータが先手をとってIntelligroupの買収を決めた。このこともPCSのプロモーターに対する圧力になる見通しだ。Intelligroupの買収はNTTデータにBPO(business process outsourcing)領域の強味を与える。PCSは、BPO領域の主要プレーヤーではないが、NTTデータはその買収を通じITサービスを強化できると言う。
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