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2010-06-18 ArtNo.43520
◆ガス流出事件ミステリー(3):責任のなすり合い
【コルカタ】Union Carbide India Limited (UCIL)ボパール工場の有毒ガス流出事故を巡り2004年に、中央政府、マドヤプラデシュ州政府、同州汚染防止局、Union Carbide Corporation(UCC)、UCCの現在のオーナーDow Chemicals Company、UCILのオーナーEveready Industries India等を相手取り、ボパール工場の汚染物質除去を求める訴訟が起こされたが、UCC、Dow Chemicals、Evereadyの何れも、自らの責任を否定、責任のなすり合いをしている。
ビジネス・スタンダードが17日報じたところでは、事故当時、UCILの50.9%の権益を握っていたUCCは、もし何らかの責任問題が存在するとすれば、それはUCILの現在のオーナーEveready Industries Indiaが負うべきだとの立場をとっている。
これに対してEveready幹部は、同社には環境汚染に対する責任もなければ、汚染を除去する能力もない。もしそのような責任が問われるとするならば、当時のUCILオーナーのUCCが当然負うべきだと語った。同社筋によれば、事故後UCILの当該工場は永久閉鎖され、政府により全てのライセンスを取り消された。Evereadyが1994年にUCILを買収した際、ボパール工場はUCILの帳簿資産に含まれておらず、当該工場敷地のリース契約もマドヤプラデシュ州政府により1998年に取り消されたと言う。
またDowスポークスマンによると、同社がUCCを買収した際、UCCはインド・ビジネスを全く手がけていなかった。さらに重要な点は、UCCグループのビジネスは、それぞれ異なる取締役会、異なる財務機構、異なる従業員を有する独立の企業により経営されている。活動家らが誤って主張しているのとは異なり、UCCにはそれ自身の責任範囲が存在する。Dowは未だかつてボパール工場を所有したこともなければ、当該工場の負債や責任問題に一切関係していないと言う。
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