【ニューデリー】豆類、ジャガイモ、ミルク、果実の急騰で卸売物価指数(WPI:Wholesale Price Index)をベースにした食品インフレは5月29日までの1週間に16.74%を記録、前週の16.55%を上回り、2週間連続加速した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルド、ファイナンシャル・エクスプレスが6月10/11日伝えたところによると、食品インフレ加速のニュースは、政府が豆類に対する最低支持価格(minimum support price)の大幅な引き上げを発表した矢先だった。インフレが沈静に向かうとの政府の期待に反して再び加速したことから、中央銀行Reserve Bank of India (RBI)に対する金利引き上げの圧力も一層高まったものと見られる。
一次産品グループ指数は前週の300.3から301.7に0.5%上昇、この結果年間ベースの上昇率は、前週の16.89%および昨年同期の5.85%から17.21%加速した。
食品価格指数は前週に比べ0.4%アップした。これは牛肉およびバッファローの肉が8%、海水魚が3%、ウラド(urad:豆の一種)/果実/野菜/木豆(arhar)/ムング(moong:豆の一種)が各1%値上がりしたため。しかしトウジンヒエ(bajra)は1%値下がりした。
非食品価格指数は前週に比べ1.0%アップした。これは主に飼料、原料ゴムが各6%、原綿が3%、トウゴマ(castor seed)が2%、絹、落花生種(groundnut seed)、綿実(cotton seed)が各1%値上がりしたため。しかし原料ジュートは4%、西洋油菜は2%、毛皮は1%、値下がりした。
燃料/電気/照明/潤滑油指数は372.5と、前週に比べ0.1%アップした。これは主に潤滑油が8%値上がりしたため。燃料/電気/照明/潤滑油指数も年間ベースでは14.23%アップ、前週の14.14%、昨年同期の6.08%を上回った。