2010-06-11 ArtNo.43504
◆6ヶ月以内にインド市場から資本が逃避:FICCI
【ニューデリー】欧州の債務危機から世界の投資家は米国以外の地に資本を投入することを躊躇しており、インドは今後6ヶ月以内に株式市場や債券市場から資本が逃避する事態に直面するだろう。インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)は7日発表した報告書の中で以上のように警鐘した。
ファイナンシャル・エクスプレスが6月7日伝えたところによると、FICCIレポートはエコノミストらの言を引用し次のように述べている。世界的なデレバレッジ(レバレッジ解消:自己資本を遙かに上回る借入を梃子に利益の拡大を図るレバレッジの手法を改める)の潮流が持続する中で、インドを含むイマージング経済体の株式市場から資本の逃避が生じるものと見られる。債券市場も影響を受けるだろう。世界経済、取り分け欧州経済の脆弱性の露見は向こう数ヶ月間に流動性ポジションの引き締めも生じさせるものと見られる。
このほど韓国で開かれたG20閣僚会議の席上、Pranab Mukherjee蔵相も、「もし欧州の、またユーロー圏の回復が遅れるならインドも悪影響を受けるだろう。欧州は依然としてインドの重要な輸出市場であることから、インド経済の回復にも影響が生じる」と指摘した。欧州はインドの1760億米ドル前後の輸出の23%を占めている。
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