2010-06-11 ArtNo.43497
◆日産/Ashok Leyland合弁、土地買収難航
【チェンナイ】Ashok Leylandと日産が進める軽商用車合弁計画はタミールナド州における用地買収がはかどらず停頓している。
ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月7/8/9日伝えたところによると、Nissan Ashok Leyland Powertrain Ltd(NALPL)会長も務めるHinduja Automotive LtdのV Sumantran執行副会長はこのほど、「NALPLはタミールナド州Chennai近郊Sriperumbudur付近に新工場を設ける計画で、380エーカーの用地確保を目指している。州政府に用地の割り当てを求め、交渉しているが、まだ1エーカーの土地も手に入れていない」と語った。
Ashok Leyland Ltd(ALL)と日産は2008年に①技術開発/②車輌製造/③伝動装置製造に関わる合弁会社3社を設立する協定を結んだ。新工場は当初2011年の操業開始を目指したが、世界的景気後退で2009年に暫時棚上げした経緯がある。
Sumantran氏は、「当面ALLのタミールナド州Hosur工場と日産のOragdam工場を使用し、新工場が完成したらそちらに移す方針」と語ったが、新工場がいつ完成するか、明らかにすることを避けた。
一方、Nissan Motor India Private Ltd(NMIPL)の徳山公信重役(MD/COO)によると、日産はインドにおけるコンポーネントのソーシングを現在の1000万米ドルから2011年中に2000万米ドルに拡大する。サイド・エアバッグ、ブレーキ・ペダル、オイル・ポンプ等を新たに調達する。
日産は今年Maruti SuzukiからA-Star3万5000台の供給を受ける。チェンナイ新工場は今会計年度、インド国内市場と海外市場向けに8万台を生産するが、輸出が国内販売を上回るものと予想される。来年は11万台を輸出、その後2年内に輸出を18万台にまで拡大する。
NMIPLはまた1ヶ月以内にインドで製造したMicraハッチバックを発売する計画で、この日はボリウッド・スターRanbir Kapoor氏をブランド大使に指名した。
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