【マドゥライ】タミールナド州政府は南部のRamanathapuramにおける石油・化学・石油化学・投資地域(PCPIR:Petroleum, Chemicals and Petrochemicals Investment Region)開発計画のコンセプト・ペーパーの準備を進める一方、Cuddalore県とNagapatinam県に跨る地域に別のPCPIRを設けることを提案した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月7日報じたところによると、タミールナド州Maduraiで5日催された『2010年インド化学国際会議展示会(India Chem 2010 International Conference-cum-exhibition)』の開幕式を主宰した中央政府化学石油化学省のBijoy Chaterjee次官は同紙に以上の消息を語った。それによると、中央政府は6月14日の関係省庁会議の席上、タミールナド州政府の第2PCPIR案に検討を加え、内閣官房長官が主宰するハイパワー委員会が6月末までに再度同案件を協議する方針だ。タミールナド州政府を除きこれまでに第2のPCPIR開発を提案した州はまだない。
一方、中央政府から第1PCPIR計画の詳細報告書(detailed report)を提出するよう指示されたタミールナド工業開発公社(TNIDC:Tamil Nadu Industrial Development Corporation)は、詳細報告書作成のコンサルタントを選考する入札を募集した。
『2010年インド化学国際会議展示会』を通じ20万クロー(US$434.8億)の投資がインドに流入するものと予想されている。例えば米国企業はインドに研究開発(R&D)センターを設けることに関心を表明している。また2009-10年度調査によると、インド化学産業の世界的景気後退からの復調は、他産業に比べ早いと言う。