【ニューデリー】インド政府は幹線道路(NH:national highway)プロジェクトを加速する狙いから、現在の最低価格ベースの入札審査に新たに納期基準を導入することを検討している。
ファイナンシャル・エクスプレスが6月4日報じたところによると、道路建設契約受注者に事前に納期スケジュールを提出させ、スケジュールが守られなかった際には重いペナルティーを科すと言うもの。
政府は、全国幹線道路開発計画(NHDP:National Highways Development Programme)の下、今後5年間に3万5000キロの道路を建設することを目指しており、民間部門に750億米ドルの契約が発注される。
しかし現在の建設スピードは、1日20キロの建設目標に遠く及ばない。このため納期を設定し、建設契約受注者にスケジュールを厳守させることが目標実現の鍵になる。これにより真剣でない業者を篩にかけることもできる。
政府は最近、これまでに受注した直近3件のプロジェクトの金融アレンジの完了を、4件目のプロジェクトに入札する条件とした。この結果、少なからぬ業者が同条件をクリアできず、ふるい落とされた。
納期基準の導入は、短期的にコストを上昇させるが、長期的には建機産業の成長を刺激し、生産性の向上につながる。消息筋によると、関係省庁の会議で納期基準の導入が目下検討されていると言う。
なおエコノミック・タイムズが3日伝えたところによると、Anand Sharma商工相はインド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)の催しの席上、インドは向こう10年間にインフラ開発に1兆7000億米ドルを投資するとの見通しを語った。