SEAnews 2010-06-08 ArtNo.43485

【ブーバネスワル】韓国のPoscoとArcelorMittalのメガ鉄鋼プロジェクトは日の目を見ないかも知れず、Tata SteelやEssar Steel等の他のプレーヤーのプロジェクトも立ち上げるにはなお悪戦苦闘を強いられる可能性があるが、これまでに49件、総額23万クロー(US$500億)の投資覚書が調印されており、実行されれば年産8366万トンの鉄鋼製造設備が誕生する。したがってオリッサ州は有数の鉄鋼産業投資地と言える。
ビジネス・スタンダードが6月3日、オフィシャル・ソースの言として報じたところによると、これまでに鉄鋼会社29社が5万325クロー(US$109.41億)を投資、年産774万トンの鉄鋼製造施設と、1062MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の自家発電施設をオリッサ州に設けており、鉄鋼産業ブームは直接に2万1617人、間接に5万542人に就業機会を提供している。
州政府の鉄鋼・鉱業部が最近モニターしたところ、プロジェクト30件の進捗は良好で、別に10件のプロジェクトが既に実行に移されている。良好な進捗を見ているプロジェクトには、Jindal Steel & Power Limited (JSPL)、Brahmani Rivers and Pellets Limited、Bhushan Steel Ltd(BSL)のものが含まれる。
JSPLは年産600万トンの製鋼プロジェクトに既に8500クロー(US$18.48億)を投資、必要とされる5700エーカーの用地の内、3700エーカーを確保している。鋼板製造工場は今年内に、鉄鋼溶解設備(SMS:Steel Melting Shop)は来年、それぞれ稼働する予定だ。
Brahmani Rivers and Pellets Limitedは1485クロー(US$3.23億)を投じKalinganagarに年産400万トンのペレット製造施設を設ける覚書を2007年3月に結んだが、これまでに1100クロー(US$2.39億)を投資、275エーカーの用地の内125エーカーを確保した。
Bhushan Steelは2万804クロー(US$45.23億)を投じ年産600万トンの鉄鋼プラントを設ける計画だが、必要な1500エーカーの用地をほぼ確保し、1万2000クロー(US$26.09億)の投資を実行している。
しかしArcelorMittal／Essar Steel／Uttam Galva3社のプロジェクトは停頓しており、用地買収や投資計画はほとんど進捗していない。
ArcelorMittalが4万クロー(US$86.96億)を投じ年産1200万トンのスチール・プラントを設ける計画は、全くスタートの見通しが立っていない。Keonjhar県Patanaに7000エーカー以上の土地を確保せねばならないが、まだ1エーカーの土地も手に入れていない。
Essar Steelも1万クロー(US$21.74億)を投じ、年産600万トンのプラントを設ける計画だが、必要な2500エーカーの用地の内、200エーカーを確保したに過ぎない。
Uttam Galvaが8000クロー(US$17.39億)を投じてJajpur県Duburiに年産300万トンの製鋼施設を設ける計画も2000エーカーの用地の内これまでに手に入れたのは300エーカーのみで、投資額も60クロー(US$1304万)にとどまっている。
ArcelorMittalとUttam Galvaは何れも2006年に州政府と関係覚書を取り交わしている。