【ニューデリー】インドの4月の商品貿易は輸出が168億8700万米ドル、輸入が273億700万米ドルと、前年同期の各123億9700万米ドルと190億5200万米ドルに比べ、各36％と43％の伸びを見た。
デカン・ヘラルド、ファイナンシャル・エクスプレス、ザ・ヒンドゥーが6月1／2日伝えたところによると、商工省は1日以上の数字を発表した。インドの輸出貿易は2008年10月以降連続13ヶ月マイナス成長を記録した後、2009年11月からプラス成長を回復した。
ルピー建てでは4月の輸出は21％、輸入は27％成長した。輸出額はインドの国内総生産(GDP)の約20％に相当する。
この結果、4月の貿易赤字は前年同月の66億5400万米ドルから104億2000万米ドルに倍増した。ルピー建て赤字額は3万3313クローから4万6370クローに拡大した。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストによると、インドの対ギリシャ貿易は限られているものの、欧州の財政危機の今後の行方がインドの貿易に影響を及ぼすものと見られる。しかしインド輸出組織連盟(FIEO:Federation of Indian Export Organisations)のA Sakthivel会頭は、「インドの主要な貿易相手はドイツ、イタリア、フランスであり、ギリシャ危機の影響は限られている」と語った。ちなみに欧州連合(EU)向け輸出は、インドの輸出総額の約20％を占めている。アナリストらはまた輸出の回復は、主に比較の対象になる昨年同期の数字が低調だったことによると指摘している。