SEAnews 2010-06-04 ArtNo.43473

【ムンバイ】多角的な事業展開を図るHinduja Groupは向こう5年間にインド国内の各種事業に300億米ドルを投じるとともに、インド子会社を通じた海外事業の買収も計画している。インドにおける投資の最大部分、100億～150億米ドルが電力事業に振り向けられ、1万MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電施設が建設される。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、ファイナンシャル・エクスプレスが6月3日伝えたところによると、Hinduja GroupのGopichand Hinduja会長は2日記者会見し以上の計画を明らかにした。それによると、グループは現在アンドラプラデシュ州Visakhapatnamに1000MWの発電所を建設している他、グジャラート州、ウッタルプラデシュ州、マハラシュトラ州の政府とも発電プロジェクトに関する交渉を進めている。
商用車、銀行、潤滑油等各種事業を手がけるグループは、最近ベルギーのKBC Groupから買収したプライベート銀行KBLの事業を拡張、インド、西アジア、南米、北米等の新興市場を開拓する。インド国内の複数の金融機関に提携の可能性を打診しており、IndusInd Bankあたりと提携する可能性が大きい。HindujaグループはIndusInd Bankの約20％の権益を保持している。
傘下の商用車メーカーAshok Leyland Ltd(ALL)は日産と軽商用車を製造する合弁事業に乗り出した。
グループ・オーナーのSrichand Hinduja氏(Gopichand氏の兄)によると、様々な業種に関係した全ての事業が順調に有機的成長(合併買収によらない成長)を遂げている。
Hinduja Group of CompaniesのSanjay Hinduja社長によると、傘下のGulf Oil Corporationは最近買収したサウジアラビア拠点の潤滑油会社Petrominの公開公募(IPO)を通じ、8億～10億米ドルを調達する計画だ。Gulf Oilはおそらく今年末までにPetrominの30％の持ち分を公開する。
Hinduja Realty VenturesのRavinder Babbar重役(COO)によると、同社はカルナタカ州Bangaloreとアンドラプラデシュ州Hyderabadで大規模な不動産開発事業2件を準備している。グループは2300エーカー以上の土地を保持しており、これらの土地を実際に所有する傘下事業体と合弁会社を設立し、開発を進めると言う。