【ニューデリー】Reliance Communications(RCom)は、第三世代(3G)移動体通信周波数域料支払い最終日の5月31日、デリーとムンバイを含む13電信管区の3G周波数域の代金8585.04クロー(US$18.66億)の支払いを完了した。これによりRComは、国内唯一の全インドをカバーするCDMA3Gサービス業者になり、カバーする地域の広さでトップ3の3Gサービス会社に名を連ねた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとファイナンシャル・エクスプレスが5月31日伝えたところによると、RComを含む3G周波数域を落札したテレコム各社は、この日合計6万8000クロー(US$147.83億)を政府に支払い、今後、3G付加価値サービスの準備に本腰を入れて乗り出す。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)によると、インドの携帯電話人口は2013-14年までに8億5000万~9億人に達し、この内12~15%が3Gサービスを利用することになる。魅力的アプリケーションを提供する携帯サービス会社は3Gサービスを通じ10~15%のプレミアムを稼ぐことができる。
携帯電話人口の増大とともに、ユーザー1人当たりの利用時間と利用料金が下降する中、ビデオやゲーム等の3G付加価値サービスの提供はテレコム企業の収益を下支えし、さらに増加させることができる。メッセージング、モバイル・インターネット、ソーシャル・ネットワーキング、モバイル・ペイメント等の携帯電話付加価値サービス市場は、2009年の1万6650クロー(US$36.197億)から今年は2万1940クロー(US$47.698億)に増加が見込まれている。
ファイナンシャル・エクスプレスが29日報じたところでは、携帯電話ゲーム市場は向こう3年間に少なくとも現在の6倍の1500クロー(US$3.26億)に達し、携帯電話付加価値市場に占めるシェアも現在の3%から13%に拡大する見通しだ。
インド商業会議所(Indian Merchant Chambers)携帯電話付加価値サービス委員会(Mobile VAS Committee)議長も務めるNazara TechnologiesのNitish Mittersain重役(CEO)によると、3Gサービスが開始されるのに伴い携帯電話ゲーム利用者は現在の5000万人から2億人に300%増加、高速データ通信や付加価値サービスを利用することになる。またゲーム・ユーザーの携帯電話使用時間は、平均的利用者の3~4倍に達すると言う。