2010-06-02 ArtNo.43460
◆政府、90人乗り航空機開発の民間パートナーを近く募集
【ニューデリー】インド政府は離陸に必要な滑走距離が短い航空機を開発し、活況を呈する航空旅客市場を開拓することを計画、5月27日、90人乗り航空機を開発する事業化調査を開始した。政府は6月中に同プロジェクトの民間パートナーを募集する。
ファイナンシャル・エクスプレスとビジネス・スタンダードが5月28日伝えたところによると、インド宇宙研究機構(ISRO:Indian Space Research Organisation)のG Madhavan Nair元会長が、事業化調査を担当する航空学者や産業界の代表から成るハイレベルな専門委員会の座長を務める。Nair氏によると、90人乗りに照準を合わせているが、滑走距離の短い新モデルは70人乗りになる可能性もある。専門委員会は如何なる技術を採用するかを判断し、3ヶ月以内に報告書を作成、政府に提出する。
また国立航空研究所(NAL:National Aerospace Laboratories)の傘下に100人近い設計技術者から成る事務局を組織する。この種の人材は極めて少ないため、海外在住のインド人技術者を呼び寄せる他、国防研究開発機構(DRDO:Defence Research Development Organisation)、ISRO、Hindustan Aeronautics Ltd(HAL)にも人員の派遣を求める。これらの機関は人員の派遣を既に認めていると言う。
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