【バンガロール】トラクターとスポーツ多用途車(SUV)の地場主要メーカーMahindra & Mahindra (M&M)は、既存株式の買収と新資金の注入を通じ、カルナタカ州Bangalore拠点のREVA Electric Car Companyの55.2%の権益を取得した。
デカン・ヘラルド、ファイナンシャル・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが5月26/27日報じたところによると、M&Mは26日以上の発表を行った。買収コストは、既存株式の買収費が15クロー(US$326万)、注入した新資金が30クロー(US$652万)で、合計すると45クロー(US$978万)。これによりM&Mは、乗用車、SUV、電気自動車、自動三輪車、二輪車、そして農機と、自動車製造事業のほぼ全領域をカバーしたことになる。
REVA Electric Car Companyは買収手続き完了後、社名をMahindra Reva Electric Vehicle Company Limitedに改める。新会社の株式比率はM&M55.2%、Maini一族31%、AEV LLC11%、従業員3~4%で、M&M自動車部門のPawan Goenka社長が新会社の会長に就任、RevaのChetan Maini氏が技術・戦略主任を務める。合弁会社の取締役会にはM&Mから5人、Maini一族から2人、カリフォルニア企業AEV LLCから1人の代表が加わり、この他に独立の取締役1人が指名される。これ以前にRevaの合計47%の権益を握っていたGlobal Environment Fund (GEF)とDraper Fisher Jurvetson (DFJ)は、完全に手を引いた。
Goenka氏によると、新会社は1年ほどの間にReva NXRとNXG2モデルを発売する計画で、当面同プロジェクトに専心する。これら2モデル以外の開発を手がける際には、先ず事業化調査を行う必要がある。また年間製造能力を現在の6000台から3万台に拡大する。Revaは現在年間約3500台を出荷、その半ばを24カ国に輸出している。
M&Mはまた商用三輪車Bijleeとミニ・トラックMaxximoの電動バージョンを近く発売する。
世界の電気自動車市場は2020年までに150万~200万台に、国内市場は8万~10万台に達する見通しで、M&Mは世界市場の2.5%、国内市場の25%のシェア獲得を目指すと言う。
ちなみにM&Mは1ヶ月前にはLogan製造販売事業のRenault持ち分を買い取り、完全子会社にしている。
一方、General Motors IndiaのP Balendran副社長は26日、電気自動車の開発・製造面でのReva Electric Car Coとの提携を解消する可能性を示唆した。それによると、今年末にGMの小型車Sparkの電動バージョンを発売した後、Revaとの提携を解消し、電気自動車プログラムを再構築することになる見通しと言う。