【ムンバイ】Steel Authority of India Ltd(SAIL)/JSW Steel Ltd(JSL)/Ispat Industries Ltd(IIL)はいずれも6月に鋼材を値下げすることを検討している。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが5月25日報じたところによると、SAILのR K Shrivastava重役(AGM)は25日、6月1日から家電や自動車産業等で使用される鋼板の価格をトン当たり1500~2000ルピー、米ドル換算で31.6~42.1米ドル値下げする可能性を検討していると語った。それによると、鋼材は世界的に値下がりしており、在庫水準も上昇している。このことが値下げを検討する主因だが、値下げは一時的なもので、その実輸入鋼材価格は国内需要の堅調に支えられ、上昇傾向を見せている。SAILは現在年間1250万トンのスチールを生産、内60%が鋼板、40%が条鋼と言う。
JSLオフィシャルは24日、やはり国際価格の下降を理由に、鋼板価格を来月引き下げる可能性を示唆した。IILのAshok Bharadwajマーケッティング部長も、原料価格が下降していることから6月に値下げを行うことを検討中と語った。