【ニューデリー】スイスの国際経営開発研究所(IMD:International Institute for Management Development)がこのほど発表した2010年世界競争力年鑑(World Competitiveness Yearbook)によると、世界のトップ58カ国中におけるインドの順位は31位と、前回に比べ1ランク下降した。
ファイナンシャル・エクスプレスが5月20日報じたところによると、インドのランクは中間以下で、昨年の30位からさらに下降したものの、依然としてブラジルの38位、ロシアの51位を上回っている。また人口2000万人以上の国29カ国の中では日本の12位に次ぐ13位につけている。10位のフランスとは3ランク、8位の韓国とは5ランクの差である。
経済実績、政府効率、ビジネス効率、インフラストラクチャーの主要4サブ・セクターに関しては、過去2年間に政府効率が35位から30位に、インフラも57位から54位に、それぞれアップしたが、ビジネス効率は11位から17位に、経済効率は12位から20位に、大幅に後退した。
ちなみに競争力1位はシンガポール、香港と米国が2位と3位を占め、以下、8位台湾、10位マレーシア、18位中国、23位韓国、26位タイ、27位日本、31位インド、35位インドネシア、39位フィリピンと、アジアの新興国の健闘が目立つ。その反面、欧米諸国はランクを下げており、G20の財政赤字のGDPに占める比率は、2007年の76%から今回の106%に上昇した。