【コタ】インド原子力発電公社(NPCIL:Nuclear Power Corporation of India)は2012年末までに12の原子力発電施設を設ける。米国企業との技術協力の下に6ユニットを設け、残りの6ユニットは国産技術を用いて建設する。
ビジネス・スタンダードが5月13日報じたところによると、NPCILのDr S N Jain会長兼MDはラジャスタン州RawatbhataのRajasthan Atomic Power Stationsキャンパスで記者会見し、以上の消息を語った。それによると、これら発電施設のキャパシティーは1000~1万MW(メガワット)で、先ず70MWの4ユニットが設けられる。この内ハリヤナ州Fatehpurとマドヤプラデシュ州Jabalpur県Chutksの2ユニットは既に稼働している。
最近アフリカのナミビアとナイジェリアで大規模なウラニウム鉱脈が発見されたが、これら両国とウラニウム鉱を購入する交渉を進めていると言う。
ビジネス・スタンダードが12日伝えたところでは、インドとカザフスタンは民生用核協力および炭化水素資源領域における協力に関してほぼ意見の一致を見、間もなく関係協定に調印する。3日間の日程でカザフスタンを訪問したS M Krishna外相は、カザフスタンのKanat B Saudavayev外相と会談後、共同記者会見し以上の消息を語った。Krishna外相はKarim K Massimov首相およびNursultan Abishyevich Nazarbayev大統領とも会見した。
インド企業は、天然ウランの供給や、インドの国産技術を用いた小型原子力発電施設の設置、さらにはウラニウム鉱山の開発と言った領域のビジネス機会を探っている。
両国は、テロ対策を含む国際的、地域的問題で意見の一致を確認、また二国間貿易の現状がその潜在性を遙かに下回るとの認識でも一致を見た。
カザフスタンのLata Reddy外務次官は、Satpayev石油鉱区の開発にインドが参画する交渉が進捗を見たことをカザフスタン政府は歓迎していると語った。インドとカザフスタンは、2009年1月にNazarbayev大統領がインドを訪問した際、関係協定に調印した。ONGC VideshとKazakh oil companyは、両国石油省の合意を待って、関係契約に調印すると言う。
一方、Jairam Ramesh環境森林問題担当国務相は15日、原子力局(DAE:department of atomic energy)が提出したメガラヤ州South Garo丘陵におけるウラニウム鉱の採掘計画を棄却した。ビジネス・スタンダードが15日報じたところによると、この日催された全国野性動物委員会(National Board on Wildlife)第19回常設会議の席上、議長を務めたRamesh国務相は、以上の方針を決めた。それによると、確かに国内ウラニウム資源の開発は重要だが、同地区では違法な採掘行為により環境破壊が進んでおり、これ以上地元住民の感情を逆撫ですることはできないと判断したと言う。