SEAnews 2010-05-14 ArtNo.43401

【バンガロール】インド政府は、半導体の製造やその他のマイクロおよびナノ技術領域への投資を奨励するために設けた『特別奨励パッケージ・スキーム(SIPS:Special Incentive Package Scheme)』の下に受理した15件の投資申請の内、12件を原則認可した。インド半導体協会(ISA:India Semiconductor Association)によると、この内6件のプロジェクトの金融アレンジは既に完了している。
ファイナンシャル・エクスプレスが5月11日伝えたところによると、SIPSの下に2009年12月末までに申請された15件のプロジェクトの投資額は、合計13万899クロー(US$294.13億)で、内12企業が、提出済みの資料に基づき原則認可された。これらの企業は、金融アレンジやその他の条件をクリアした後、政府の補助を受領することができる。
①Moser Baer／②KSK Surya Photovoltaic Ventures／③Lanco Solar／④Bhaskar Silicon／⑤Solar Semiconductorsを含む6社は、1000クロー(US$2.25億)の資金調達能力を証明し、金融アレンジも完了した。
SIPSの下、特別経済区(SEZ)内のプロジェクトなら資本支出の20％が、SEZ外のプロジェクトなら同25％が補助されるが、投資の正味現在価値(NPV:net present value)が2億1200万米ドル以上でなければならない。
アンドラプラデシュ州、ウッタルプラデシュ州、西ベンガル州、タミールナド州がこれらソーラPVプロジェクトの投資地とされており、アンドラプラデシュ州の場合、Anantapur県Kadiriに1万エーカーの『Solar City』が開発されている。Solar Cityには第1期計画だけで3000クロー(US$6.74億)の投資誘致が見込まれている。
新・再生可能エネルギー資源省によると、2008－09年には15社がソーラ・セル製造事業に、20社がソーラ・モジュール製造事業に、約50社が各種ＰＶシステムの製造事業に従事しており、ソーラ・セル175MWp以上、ＰＶモジュール240MWpが生産された。生産されたＰＶモジュールの約66％は輸出された。
商工省の統計によると、インドのソーラＰＶ輸出額は2007－08年の956クロー(US$2.15億)から2008－09年の2452クロー(US$5.51億)に拡大、輸出額の82％はドイツとスペインに向けられた。