【バンガロール】半導体の製造やその他のマイクロおよびナノ技術製造業領域への投資を奨励するため2007年9月に発表された『特別奨励パッケージ・スキーム(SIPS:Special Incentive Package Scheme)』は今年3月31日で期限が切れたが、情報技術部(DIT:department of IT)筋によると、さらに数年延長される可能性が大きい。
ファイナンシャル・エクスプレスが5月6日報じたところによると、2009年12月末までにSIPSの下、15件、合計13万899クロー(US$294.13億)の投資プロジェクトが認可された。同スキームの下、特別経済区(SEZ)内のプロジェクトなら資本支出の20%が、SEZ外のプロジェクトなら同25%が補助される。
インド政府は当初同スキームを通じ半導体チップ製造プロジェクトを誘致することを目指したが、実際になされた投資申請の大部分は太陽光発電(solar photovoltaic)領域のものだった。インド政府は今や国内ソーラ発電キャパシティーの拡大に全力を傾注しており、SIPSの期限延長は、DIPにとって極めて容易なことと見られる。
今年1月にスタートした『全国ソーラ計画(national solar mission)』の下、第13次五カ年計画末までにソーラ発電のキャパシティーを現在の約100MWから2万MWに拡大することが目指されている。
DIT幹部によると、内閣科学諮問委員会(SAC-C:Scientific Advisory Committee to the Union Cabinet)傘下の専門チームが作成したSIPSに関する報告書を、商工省、大蔵省歳入部、新・再生可能エネルギー省等の関係省庁が目下検討しており、3乃至6ヶ月以内にSIPSの期限延長が発表される見通しと言う。