SEAnews 2010-04-30 ArtNo.43357

【ニューデリー】政府発表の最新統計数字によると、今年3月の天然ガス生産量は47億9000万立方メートルと、昨年同期に比べ69.4％増加した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月28／29日伝えたところによると、石油天然ガス省はこのほど以上の統計数字を発表した。それによると、3月の天然ガス生産の急増は、Reliance Industries Ltd(RIL)がアンドラプラデシュ州沖合Krishna Godavari(KG)海盆で発見したガス田の商業生産を2009年4月に開始したのに伴うもので、昨年3月には、まだKGガス田の商業生産は開始されていなかった。
今年3月の原油生産量は296万トン、日量平均69万9190バレルと、昨年同月比3.5％増加、4ヶ月連続のプラス成長を記録した。国営Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)の3月の原油生産は210万トンと、昨年同月比1.3％増加した。インドの原油生産の半ばを占めるONGCのMumbai High鉱区における3月の生産量は昨年同月比1.4％増の150万トンを記録した。
今年3月の原油精製量は1392万トンと、昨年同月の1398万トンに比べ0.4％減少した。月間ベースでのマイナス成長は昨年7月以来のこと。精製量の微減は精製マージンが下降したことと、公共部門製油会社の稼働率がアップグレードのため低下したのに伴うもの。
公共部門製油会社の精製量は2.4％下降したが、民間部門製油会社、Reliance IndustriesとEssar Oilの精製量は4.5％増加した。とは言え、RILは3月の精製量をまだ発表しておらず、上記数字は過去6ヶ月の平均生産量に基づいている。またRILのJamnagar第2製油所は特別経済区(SEZ)内にあるため、同製油所のデータは発表されていない。国内製油所の3月の稼働率は110％だった。
今年3月の原油輸入量は1000万トンと、昨年同月の1169万トンに比べ14％減少した。この結果、2009－10年通年の原油輸入量は1億5320万トンと、前年比19.6％増加した。
今年3月の石油製品の国内販売量は1233万トンと、昨年同月比1％下降した。これは主に一部の工業燃料が石油製品から国産天然ガスに転換されたため。
今年3月のディーゼル油の国内販売は516万トンと、昨年同月比7.3％、ガソリンのそれは115万6000トンと、同9.2％、それぞれ増加した。
2009－10通年の石油製品の国内消費量は1億3818万トンと、前年比3.4％増加した。内ディーゼル油は前年比8.9％、ガソリンは同13.9％、それぞれ増加した。
今年3月の石油製品輸入量は前年比11.1％、輸出量は同26.8％、それぞれ減少した。