2010-04-30 ArtNo.43353
◆Tata、J州1200万トン鉄鋼プロジェクトの実行確認
【ジャムシェドプル】ジャールカンド州政府が最終的に妥当な『再定住更正(R&R:resettlement & rehabilitation)』政策を制定できなかったとしても、R&R政策など存在しなかった103年前に最初の工場をこの地に設けたのと同様に、Tata Steel Ltd(TSL)は年産1200万トンの鉄鋼プラントを建設する。TSLのH M Nerurkar重役(MD)はこのほど以上の方針を確認した。
ファイナンシャル・エクスプレスが4月28日報じたところによると、Nerurkar氏は同紙に以上の考えを語った。それによると、TSLは直ちにプロジェクトに着手することを望んでいるが、『R&Rポリシーもなく用地を買収した』と、批判されるようなことがあってはならない。このため同社は州政府が適切なR&R政策を制定するのを待っている。州政府はR&R政策を既に保持していると述べているが、州議会の承認を得ておらず、その法的ステータスが曖昧である。同氏の知る限り、ジャールカンド州には、オリッサ州、グジャラート州、マハラシュトラ州のようなR&R政策がまだ存在しない。とは言え州政府が地主と会社の間に立って、用地を買収することに問題はない。
TSLは2005年にジャールカンド州政府と、Seraikela-Kharswan県Tontaposhi地区に年産1200万トンの鉄鋼プラントを設ける覚書を交換した。同プロジェクトは1万エーカー前後の用地を必要とする。これには工場敷地の他、タウンシップの用地も含まれる。しかしまだ具体的候補地は決まっていないと言う。
Essar Steel Ltd(ESL)、Jindal Steel & Power Ltd (JSPL)、ArcelorMittalもジャールカンド州に鉄鋼プラントを設けることを計画している。しかしESLは年産1000万トンのプロジェクト候補地をWest Singhbhum県Chaibasa地区Sadar村から、Chaibasa地区以外の場所に移すことを余儀なくされた。ArcelorMittalも年産1200万トンのプラントを当初Torpa-Kamdara地区に設けることを計画したが、今ではBokaroのPetarwar地区にシフトしている。
オリッサ州Kalinganagarにおける年産600万トンの新製鉄所建設計画に関して、Nerurkar氏はオリッサ州政府の準備作業が進捗を見ていると語ったが、プロジェクトの立ち上げに要する時間についてはコメントを控えた。
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