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2010-04-28 ArtNo.43340
◆インドのオフショア風力発電市場に内外の企業が注目
【ムンバイ】長い海岸線と低い据え付けコストに加え、主要機材の調達が容易なことから、インドはオフショア風力発電プロジェクトの理想的立地点と見なされ、国内最大の風力タービン・メーカーSuzlon Energyが国内における風力発電施設の据え付けを積極化する姿勢を見せているだけでなく、Areva、Siemens、GE等の国際メジャーもインドにおけるビジネス機会の開拓に乗り出している。
エコノミック・タイムズとヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月23/24/25/26日報じたところによると、著名な投資家Vinod Sethi氏、プライベート・エクイティー・ファンドBlackstone、昨今続々誕生しているクリーン・テクノロジー・ファンド等は、既にインドで活動するオフショア風力発電会社に投資している。なぜならこの種の発電プロジェクトの電力料は、従来のものを40%下回る。
Areva RenewablesのAnil Srivastava重役(グローバル・ビジネス担当CEO)によると、オフショア風力発電は新たな成長領域で、特にインドには大きな機会が存在する。短期間にプロジェクトを立ち上げられ、コストも低いことがインドの主要な魅力。同社は欧州で600MW(メガワット)のオフショア風力発電施設を設けた実績を有する。欧州ではオフショア風力発電設備の建設コストは1MW当たり2.2米ドルだが、インドのそれは30~40%下回る見通しだ。
GEも既にインド・オフショウア風力発電市場の開拓に乗り出している。
Ernst & YoungパートナーのKuljit Singh氏によると、オフショア風力発電の場合、用地調達に伴う困難を回避できる。例えば200~400MWの風力発電を計画するものには、沖合の大きなエリアが提供される。この種のプロジェクトは600~900トンの高品質なスチールを必要とするが、これもインド国内で調達できる。一般に電力の大量消費地は沿岸部に存在するため、インド西海岸の長い沿岸地帯は理想的立地条件を備えている。
欧州では2008年に28GW(ギガワット)の風力発電設備が設けられ、この内0.8GWが沖合に設けられた。欧州では1GWで65万世帯の需要を満たせる。
投資会社Sethi CapitalパートナーのVinod Sethi氏によると、同社はインドに風力発電技術を売り込むオーストリア企業に投資している。また地元企業Suzlonはオフショア風力発電技術を手に入れるためドイツ企業REpowerの買収を図り、多額の資金を調達した。
Suzlon EnergyのTulsi R Tantri会長兼MDによると、同社は、国内8州の40サイトに6000MWの風力発電設備を設け、1万1000MWの国内市場の50%以上のシェアを占めている。新・再生可能エネルギー省は国内の潜在的風力発電市場規模を4万5000MWと見積もっており、国内市場開拓の潜在性は極めて大きいと言う。
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