1995-12-16 ArtNo.4332
◆<星>10月の製造業生産10%アップ
【シンガポール】シンガポールの10月の製造業生産は電子部門の活況に支えられ、10%の2桁成長を達成、年初10カ月の成長率は9.8%となった。
経済開発局(EDB)が14日発表したところによれば、電子部門は10月には22.6%の成長を見、同部門の製造業付加価値生産に占める比率は昨年の42%から今年は45%にアップした。消費用電子製品部門を除き、電子業各部門はいずれもプラス成長を記録した。年初10カ月の同部門の成長率はこれにより17%となった。しかし電子部門以外の製造業各部門の成長は鈍化し、工業化学品/ガス、運輸機器、電機・電器、プラスチック製品の4業種はマイナス成長を記録した。特に工業化学品/ガス部門は主要な石油化学コンプレックスが10月を通じて保守のため操業を停止したことから46%のマイナス成長を記録した。しかし、薬品製造の活況で塗料・薬品部門は12.6%、電子業界の需要に支えられた精密部品生産の拡大で金属製品部門も11.6%、またオイル・リグ、自動化機器、コンベアー、半導体製造機器の生産拡大で機械部門は10.8%と、複数の部門が2桁成長を維持した。
エコノミストは通年の製造業成長率を10-11%、GDP成長も政府目標の8~8.5%のレベルに達すると見ている。製造業各部門の10月及び年初10カ月の成長率は以下の通り。電子22.6%/9.8%、運輸機器-1.8%/3.6%、金属加工品11.6%/16%、機械10.8%/12.2%、石油精製4.3%/-2.8%、塗料・薬品・化学品12.6%/2.3%、印刷出版2.0%/4.8%、電機・電器-3.5%/5.9%、工業化学・ガス-46.3%/4.5%、プラスチック製品-1.7%/7.3%。(ST,BT,LZ:12/15)
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