2010-04-21 ArtNo.43317
◆ルノー、M&MとのLogan製造販売合弁から撤退
【ムンバイ】Mahindra & Mahindra(M&M)は、インド国内でセダン車Loganを製造している合弁会社Mahindra Renault Pvt Ltd (MRPL)の49%のRenault持ち分を買い取る。取引価格は伝えられていない。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ヒンドゥ・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダード、ファイナンシャル・エクスプレスが4月16/17日報じたところによると、M&Mとルノーは16日、共同ステートメントを発表した。Renault & NissanのCarlos Ghosn重役(CEO)とM&MのAnand Mahindra重役(MD)により取り交わされたフレームワーク協定の下、2005年2月に合弁契約が結ばれ、成立したMRPLは、取引完了後、M&Mの完全出資子会社になる。
M&M自動車/農機部門担当のPawan Goenka社長は、全ての障害を取り除き、Loganの製造・販売を加速、販売量を拡大する考えを明らかにした。
インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)の統計によれば、Loganの2009-10通年の販売台数は5332台と、前年の1万3423台に比べ60%下降、合弁事業は過去2年間(2007-08/2008-09)に580クロー(US$1.30億)の損失を計上、209-10年の損失は約700クロー(US$1.57億)と予想されている。
一方、日産は、Bajaj Auto Ltd(BAL)の三輪車ビジネスのノーハウを梃子に3000米ドル・カーをインド市場に投入する計画だ。
ビジネス・スタンダードが16日伝えたところによると、日産横浜本社のGilles Normand副社長はこのほどブルームバーグに以上の消息を語った。それによるとBALの三輪車ビジネスのマージンは、日産の四輪車ビジネスのそれを遙かに上回る。したがってロー・コスト・カーはボリューム販売のみならず収益性の面でも日産のビジネスに貢献するものと見られる。日産の2010年3月期年度の営業マージンは4%程度だが、BALの2009年3月期の営業マージンは10.5%にのぼった。
インドで販売されている四輪車の約50%は8000米ドル以下で、日産は、Tata Motors Ltdの2500米ドル・カーNanoに対抗するロー・コスト・カーを、2012年にインド市場に投入することを計画している。
この点に関してアドバンスト・リサーチ・ジャパンの遠藤功治氏は、低価格の三輪車がハイマージンだからと言って、日産のロー・コスト・カーもハイマージンとは限らないと指摘した。
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