【ニューデリー】インド政府は近く『金融制度改革市場安定委員会(FSDC:Financial Stability and Development Council)』を設立、金融制度の欠陥や盲点を補完する。FSDCは傘下に、中央銀行総裁が座長を務める調整委員会(RCC:regulatory coordination committee)と大蔵省事務次官に率いられる制度改革市場安定実行委員会を擁する。
ファイナンシャル・エクスプレスとザ・ヒンドゥーが4月15日伝えたところによると、行政命令(executive order)により発足するFSDCのトップにはPranab Mukherjee蔵相が就任、関係省庁の副次官(additional secretary)クラスから成る事務局が設けられる。
インド政府はこれ以前に中央銀行に対し、FSDCは年に2回全体会議を催すだけで、如何なる省庁や当局の監督権を侵犯するものではないと確認している。それによると、FSDCは決して超監督機関(super regulator)ではなく、そのメンバーは、中央銀行/インド証券取引局(SEBI:Securities and Exchange Board of India)/保険業監督開発局(IRDA:Insurance Regulatory and Development Authority)/年金基金監督開発局(PFRDA:Pension Fund Regulatory and Development Authority)のトップの他、大蔵省オフィシャルにより構成される。
計画委員会(Planning Commission)のMontek Singh Ahluwalia副議長によると、FSDC傘下のRCCは、SEBIとIRDAの間で最近発生したユニット・リンク保険商品(ULIP:unit-linked insurace products)を巡る論争等の調整役を務め、FSDCは金融システムを改革、欠陥を補填すると言う。