SEAnews 2010-04-16 ArtNo.43310

【ムンバイ】新参テレコム企業はそれぞれ緻密な市場戦略を立て、急成長する電話加入者市場のシェア拡大を図っており、Tata DoCoMoとUninorは何れも月間100万～200万の新規加入者を獲得、成果を上げている。しかしCDMAプレーヤーのSistema Shyam Teleservices(SSTL)やS-Telはまだ市場全体の拡大に見合った成長を達成していない。
ファイナンシャル・エクスプレスが4月14日伝えたところによると、2009年12月にサービスを開始したばかりのUninorは、僅か8～9電信管区で営業しているに過ぎないが月間平均100万の新規加入者を獲得、全ての新規市場オペレーターの加入者純増ランキングで、DoCoMoに次ぐ2位にランクされている。UninorのRajiv Bawa上級副社長は「厳しい競争のただなかに参入したことから、全てにわたり新たな発想をもって取り組まねばならない。価格設定について言えば、毎秒0.1ルピーの潮流に追随せず、より長く、より多く通話するものには、最も低い料金をオファーする戦略を採用しており、この点では業界を既にリードしている」と語った。
Tata Teleservices (TTSL)の新規加入者は、DoCoMoと提携する以前は月間60万～80万だったが、提携後のそれは200万～300万に達している。Tata DoCoMoは2009年6月にサービスを開始した時、当時業界の潮流だった分単位に代えて秒単位の料金徴収システムを採用した。
当初CDMAプレーヤーとしてインドにおけるサービスを開始したVirgin Mobileは、若者に照準を合わせ、やはり月間200万に迫る新規加入者を獲得している。同ブランドも今年に入ってGSMサービスを開始した後、顕著に加入者ベースを拡大している。Virgin MobileのJamie Heywood重役(副CEO)は、「インドの電話新規加入者は月間1000万～1500万で、その90％近くがGSMで占められている。GSM市場への参入は、ターゲット市場と事業スコープを拡大した。3年内に500万(月間？)の新規加入者獲得を目指している」と語った。