1995-12-16 ArtNo.4331
◆<星>ウェンズ、CD-ROMドライブ事業に2千万追加投資
【シンガポール】シンガポールのWBLコープと台湾のウィンボンドの対等出資会社ウェンズ・パリファラルズ・インターンショナル(WPI)はCD-ROMドライブ事業に2000万Sドルを追加投資するとともに、向こう3年間に研究開発(R&D)活動に3500万Sドルを投資する。
WPIが14日催された国家科学技術局(NSTB)のR&D補助認定証授与式の席上明らかにしたところによれば、2000万Sドルは同社のマレーシア工場の拡張に充当される。ジョホール州の第2リンク建設地に近い1.2haの土地に1000万Mドルを投じて建設された新工場では来年1月から8倍速のCD-ROMドライブが製造され、来年末までに月産50万ユニットの達成が目指されている。しかし今回の追加投資によりそのキャパシティーは400%アップされる。最終的に世界のCD-ROMドライブ市場の8~10%のシェア獲得を目指す同社は来年の売上目標を4億米ドルに設定している。同社は4倍速ドライブの製造を今月中に停止し、ニュー・イヤー・シーズンを通じて6倍速ドライブの製造に力を入れる。しかしその後は来年下半期以降主流になると見られる8倍速ドライブに照準を合わせており、同製品の小売価格は280米ドルに設定している。現在製品の80%は相手先商標製造業者(OEM)市場に向けられ、残りはグループ内や小売市場に向けられている。同社は今後もOEM市場を重視していく方針だ。 向こう5年間のR&D計画に関してはCD-ROMドライブ製造に必要とされるレーザー光学、機械電子工学、プロセス・テクノロジー等の領域の研究に力が入れられる。ちなみにNSTBの補助はこの種のR&Dコストの最大30%をカバーできると言う。(ST,BT,LZ:12/15)
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