2010-04-09 ArtNo.43288
◆食品インフレ17.7%に加速、中銀利上げほぼ確定
【ニューデリー】食品インフレは3月27日までの1週間に17.70%をマーク、前週の16.35%を上回り、2週連続加速した。
エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ファイナンシャル・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが4月8日伝えたところによると、ミルク、果実、豆類の値上がりが食品インフレ加速の主因。豆類の3月27日までの1週間の価格は、昨年同期に比べ32.60%、ミルクは同21.12%、果実は同14.95%、小麦は同13.34%、それぞれ上昇した。
食品価格指数を前週と比較した場合、魚、ミルク、果実、レンズ豆(masur)、野菜が値上がりしたことから、全体として0.9%アップした。
一次産品価格指数の年間上昇率も14.50%と、前週の13.86%を上回った。しかし、燃料価格指数のそれは12.71%と前週の12.75%からやや鈍化した。
Pronab Sen統計主任は7日、3月の卸売物価指数(WPI)の上昇率が2月の9.89%からさらに上昇し10%を突破すると予想するとともに、物価上昇が持続するなら3月に予想外の利上げを行った中央銀行Reserve Bank of India (RBI)が、4月の金融政策見直しに際して一層の引き締め策を講じるものと見通した。
アナリストらによると、2010年2~3月期の輸出と工業生産の顕著な復調も製造業インフレを加速させ、中央銀行に利上げを強いる要因になりそうだ。インドの今会計年度の国内総生産(GDP)成長率は8.5%、来年は9%が見込まれると言う。
|