2010-04-09 ArtNo.43286
◆インドではWiMAX技術の有効な運用は不可能:Ericsson
【ニューデリー】スウェーデンの通信機器メーカー、Ericssonは「僅か20MHz(メガヘルツ)の周波数域では、WiMAX技術の有効な運用は不可能」とし、インドでは第4世(4G)代乃至3.9世代(3.9G)技術と称されるLTE(Long Term Evolution)を採用すべきだ提言した。
デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが4月4/5日伝えたところによると、エリクソン社のHaken Eriksson技術主任(CTO)は、インド政府が第三世代(3G)移動体通信周波数域および広帯域無線接続(BWA:broadband wireless access)周波数域の入札を募集している最中に、以上の提言を行った。ちなみにWiMAXは30Mbps(Mega bits per second)の高速通信が可能で、3G技術の14Mbpsを上回るが、同氏によると、WiMAXは最低30MHzの周波数域を必要とするため、20MHzの周波数域で無理に同技術を使用するなら、深刻な通信障害が発生する恐れがある。LTE技術は既に使用可能で、大規模な運用前夜の状況にあると言う。
一方、ビジネス・スタンダードが7日報じたところによると、インド政府が今回採用した3GおよびBWA入札システムの下では、非現実的な入札価格は提示できない。同システムを設計したNM RothschildとDotEconによると、オンライン・システムの下、入札者は世界のどこからでも、応札することができる。
特定電信管区の1スロット当たりの契約者数を基準に設定されたフロア価格は、入札者の数に従っておよそ1~10%の範囲で上下する。入札者の数がスロットに割り当てられたライセンス数と同数なら1%、ライセンス数を1社上回れば5%、2社上回れば10%、それぞれアップする。ちなみにインド全国をカバーする3G入札のフロア価格は3500クロー(US$7.86億)、BWAのそれは1750クロー(US$3.93億)に設定されている。
3G入札は22の通信管区で4月9日から同時に開始され、完了までに数週間を要する。3G入札完了の2日後にBWA周波数域の入札が開始される。
3Gの最終入札者リストには、Bharti Airtel、Reliance Communications、Idea Cellular、Aircel、STel、Tata Teleservices、Videocon、Etisalat DB、Vodafone Essarが、BWAの入札者リストには、Aircel、Augere、Bharti Airtel、Idea Cellular、Infotel Broadband、Qualcomm、Reliance WiMax、Spice Internet、Tata Communications、Tikona、Vodafone Essarが、それぞれ名を連ねていると言う。
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