SEAnews 2010-04-09 ArtNo.43285

【ニューデリー】全国幹線道路局(NHAI:National Highways Authority of India)は2009－10年度に、過去4年来最高の全長3351キロ、38件の幹線道路拡張計画を発注したものの、Kamal Nath運輸相にとっては満足の行ける成果とは言えない。同相は第二次統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政権が発足した際、2009－10年には全長1万2652キロの工事契約を発注すると公約していた。
ファイナンシャル・エクスプレスが4月7日報じたところによると、Nath運輸相は、Manmohan Singh首相のビジョンを実現するため1日平均20キロの道路を建設すると言う目標に基づいて1万2652キロの発注を目指したが、その後計画委員会は、運輸省に対して、「年度内には3794キロの発注も難しい」とし、より現実的な目標を示すよう求めた。そこでNath運輸相は2010年3月ではなく、2010年6月までに7000キロの工事契約を発注すると、目標を下方修正した。しかしアナリストらは、3月末時点で3351キロを発注したに過ぎないことから残る3ヶ月間に3500キロを発注するのは無理と見ている。この点に関してNHAI筋は、同局の本来のターゲットは2500キロだったため、同局のパフォーマンスは決して低くはないと弁明している。
また2010－11年度予算案において運輸省は7305キロの建設契約を発注すると言う新たな目標を掲げている。NHAIのBrijeshwar Singh会長によると、同目標の実現はさして困難ではない。より重要なことは、発注された工事を実際に遂行し、工事を完成することであり、そのためにはNHAI、中央政府、州当局、民間開発業者の一致協力が必要と指摘した。