SEAnews 1995-12-16 ArtNo.4328

【シンガポール】パン・ユナイテッド・コーポレーション(PUC)は江蘇省常熟(ﾁｬﾝｼｭｰ)に3億Ｓドルを投じて無錫／蘇州の工業タウンを補完するリバー・ポート及び工業パークを開発する。
ＰＵＣのオー・チンホック会長が14日、チャンスー・ポート・シティーと命名される予定の当該リバー・ポートに総額1140万Ｓドルの港湾施設(ｸﾚｰﾝ2基を含む)を納入する契約をイタリア企業Fantuzziグループに発注後語ったところによると、同ポートは約230ｈａの土地に3期に分けて開発される。第1期計画では1億2000万Ｓドルを投じて1997年初の完成を目処に最大3万トンの遠洋船の停泊が可能なバースが3つ建設される。第2、第3期工事では合計1億8000万Ｓドルが投じられ、更に3～4のバースが建設される。第2期工事は2000年、第3期工事は2004年の完工が予定されている。最終的に3つの多目的バース、6つのコンテナ・バース、1つの液状バルク・ターミナルが建設される。
常熟の南方60キロと南西60キロの揚子江デルタ地帯にはシンガポールの企業コンソーシアムが中国側と合弁で進める蘇州タウンシップと無錫タウンシップが位置し、3者は相互補完するトライアングルを形成することになる。リバー・ポートは同地域、特に常熟工業パーク内の製造企業に近代的な港湾と工業パーク施設を提供する。同地の製造企業は同ポートを通じて中国国内市場と国際市場の双方にアクセスできる。上海港のファシリティーの80％は上海市内の需要に応じており、常熟リバー・ポートは上海港を補完する役割を担う。第1期事業の投資資金1億2000万Ｓドルの半分は内部資金で、残りは借り入れにより賄われ、既に世界銀行が同プロジェクトに対する融資の可能性を調査していると言う。同プロジェクトの72％の権益を握るＰＵＣは12日には同ポートがオープン・ポート(ｸﾗｽ1)ステータスを獲得したと発表しいる。(ST,BT,LZ12/15)